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まず脱着前には再使用不可となっているガスケット(R34,R33,R32 共通。部品番号:23785-40F00)をディーラなどで準備しておいてください、300 円ぐらい。 ※ 06.04.02 まで上記部品番号が間違っていました。修正済みです。ごめんちゃい。 AAC バルブがくっついてる場所はサージタンクの裏、アクセルワイヤー下から前よりの部分です。 手を入れる場所があまりなくかなり大変なのでそのつもりで。
作業は、AAC バルブに繋がるコネクタを抜き、次にバルブに繋がるチューブのバンドを外します。 たぶん今回の作業で一番やっかいなシロモノのこれをバルブ側かその先(サージタンク側)かどっちで抜くか悩むとこですが、工具の関係でぼくはサージタンク側で外しました。 10mm のソケット、エクステンションを駆使して 4 本あるボルトを外します。 工具やボルトが落っこちるとやっかいなので注意してください。 んでチューブをぐりぐりして抜きバルブを取り外します。 この時点でガスケットが落っこちてると思いますが、ミラーを使って相手側(エアチャンバー)にこびりついてる部分がないか確認し、あればスクレーバなどで必ず剥がしておきます。
泣きながらもう一度取り外し、今度はエンジンコンディショナーで清掃です(このへんからは友人のマー坊が作業してくれました。ありがとうっ!)。 液体のキャブクリーナーとは違いエンジンコンディショナーはムース状なので、各部を泡につけたままほっとくことができます(こんな薬剤今回初めて知りました)。 んで 5 分ほど放置したんですが、前回キャブクリーナーでばっちり清掃したにもかかわらず結構汚れが浮き出てきます。 最初からこれにしとけば良かったー。 あと完璧を期すためバルブ部分にベトつかない潤滑剤(名前忘れた)も塗っておきます。 バルブの"重さ"が少しかわったのでこれ結構重要かも。
なお一番苦労するホースバンドの取り付けは、ホースに CRC などを吹いて動きややすくしラジオペンチなどでうまくはさんで地道にぐりぐりやっていればそのうち入ります。 慣れないと中腰のまま 30 分は格闘することになるでしょう。
最後にアイドリング調整です。 油温・水温が安定するまでエンジンを動かし、無負荷の状態で AAC バルブのコネクタを抜き自動調整をカット、写真の手動調整バルブ部をデカいプラスドライバで(手探りで)回しエンジン回転数を 900rpm ぐらいにあわせます。 左回しで回転数アップ、右回しでダウン。 当たり前ですが AAC バルブがエンジンにくっついた状態で、ですよ。 んでコネクタを差し込んで終わり。 最初はアイドリング回転数が高いかもしれませんがそのうち修正してきますのでほっといてください。
ハイカムで負圧が少ないようなクルマだと [5] の調整で手動バルブ全開でも標準アイドリング回転数の 950rpm までいかないかもしれません。 またなんとかそこまで上がったとしても今後バルブが汚れてくることで到達しなくなる可能性もあります。 ということで、なんだかいかにも「拡大してくれ」と言わんばかりのカタチになっている手動バルブ側の穴を広げてみました。 初期状態でたぶん直径 5.5mm、一段上がった本来の(?)径が 8.0mm だったので、部品の希望通り最大値の 8.0mm まで拡大したのがこの写真。 削る前の状態は [3],[4] を見てくださいな、ヘンな段差がわかると思います。 んで結果ですけど、このクルマの地味なカムじゃ不要でした。 昔は 600rpm ちょっとしかいかなかったのが今回の清掃でずいぶん上がったみたいで、穴拡大後の手動バルブ全開で 1300rpm にもなり、規定値まで落とすには半分ぐらいこの穴をふさぐほどバルブを回し込む必要がありました。 拡大した分以上に閉じてます。 まあ今後の調整幅が広がったということでヨシとしときます。
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