このページの内容は CZ4A(エボ10) で有効です。
エボ10の純正ハンドルとその位置はぼくには全くあわず運転が苦痛なので、R33, R34で10年以上使っている MOMO CORSE に交換しスペーサーで位置を調整します。 純正ステアリングに付いているAWCスイッチはボスメーカーから移設用キットが出ているようですがこんなのただのスイッチですから調べて自作しました。 写真はその純正スイッチを分解したところ。 汎用に使えるための仕組みがいろいろです。
※ 後半には純正ハンドル交換時にちょっと悩む部分の解説をしていますので作業前の方はそちらも参考にしてください。
|
AWCスイッチ分解 | |||
スイッチは、上下の操作と、これ自体が接続されてるかどうかのチェックが2線でわかる仕組み。 整備書の配線図では使われてる抵抗の値がわからなかったので追記しました。 無駄にたくさん付いてるのは最大5スイッチをつけるためくさい。 |
スイッチの抵抗値 | |||
[2]の抵抗は、青の部分を1.8kΩ、緑の部分を68kΩとして、カットしたユニバーサル基板にてきとーに配線。 どこまで精密に再現するかは車両につけてみて、ですけど、結果的にはこれでOKでした。 純正スイッチにつかわれてるチップ抵抗も表記と実測でそこそこ誤差があったのでまあてきとーで大丈夫だと思います。とかいいつつここでは金属皮膜抵抗を使ってますけどこれは単にぼくがセットで計1万本以上持ってるから(笑)。 |
抵抗3本だけの回路 | |||
んでそれを常に中立に戻る (0N)-OFF-(ON) なレバースイッチにつけ、脱着できるよう中間にコネクターを設けました。 スイッチの付け根は熱圧縮チューブのサイズを間違えて絶縁できなかったので愛用の歯科用レジン(ヤフオで購入)でこってり固めときました。 |
質素な一式 | |||
車両側はてきとーなコネクター用のてきとーなメス端子を圧着して熱収縮チューブで保護。 ライターで炙るときに配線がちょっとこげちゃいましたけど耐熱電線なのでだいじょうぶい。 |
車両側端子 | |||
確認用に外してきたハンドル付け根部分。普通は車両についたままでの作業でOK。
[5]の端子をこのように直接接続しました。
もちろんスイッチはハンドル位置じゃなく配線をたどってダッシュボードやセンターコンソールにつけるのもありです。
|
テープ固定(^^;) | |||
接続する端子は5ピンの右2ピンです。
|
ピン位置 | |||
組み立てる前のテスト。 ちゃんと切り替わりました。うきっ! |
動作確認 | |||
社外ハンドルに穴を開けスイッチを固定、また配線は別売りスペーサーのはじをリューターとヤスリでごりごりけずってそこを通します。
※ ボスによって種類があると思いますがホーンボタンを裏から固定するリングがこのスペーサーに入らなかったのでカットしてC字にしました。鉄粉まるけ。
|
動作確認 | |||
そんなこんなで完成です。 運転がちょーラク。 ハンドルだけでこんなに変わるもんなんですね、再認識。 |
一式装着 | |||
純正マークをてきとうにまねて貼り付け。[てきとーなPDFはこちら] かなり出っ張ってるスイッチなので、スーツやコートのそでに引っかかりづらいなるべく真ん中によせるのがベター。 |
AWCロゴ(笑) | |||
ここからはハンドル交換のポイント編。
ホーン&エアバッグ部分を外すのにT30のトルクスが必要です。真ん中ポッチの無いタイプなので工具側はポッチのありなしどっちでもOK。 |
T30トルクス | |||
外すトルクスねじはエアバッグから抜けてもハンドル部分にひっかかって抜けない場合があります。といっても中で落っこちない仕組みになってるので外には出ないんですが。 エアバッグが外れない時は、落とした工具とかくっつける伸びる磁石のアレ(名前不明)を差し込みねじにくっつけて引っ張るか、力を入れないでひたすらトルクスをまわすかのどっちかっぽいです。 |
これが意外と抜けない | |||
エアバッグの黄色いコネクターにはロックのツメが見当たりませんが、外側がスライドしてそれが抜け防止な仕組み。
|
エアバッグコネクター | |||
AWCスイッチの反対側にナゾコネクターが。 整備書ではクルーズコントロール用みたい。ほしい(笑)。 |
クルーズコントローラー用コネクタ | |||
ハンドルボスを取り付けるときは、ボスの穴と舵角センサー用ピンを必ずあわせてください。
|
舵角センサー固定ピン | |||
コネクター類にはホームセンターで売ってる冊子とかのすきま埋め用スポンジを貼っておくと異音が出ません。 端は粘着部分を向かい合わせにするのがコツ。長期間保ちます。 |
異音防止 | |||
ぼくが買ったボスはカバー部分がちいちゃくエアバッグとホーンの配線がそこからはみ出すので、急激に曲げないようアセテートテープで補強して、カバーも切り取りました。 無理に入れるといつか断線します。 |
カバーカット | |||
社外ハンドルにすると、ステアリングシャフトのスプラインがあわずまっすぐ中央にはならなないことがほとんどです。 今回ACD/AYCコンピュータ値で3度ずれました。数値で見るとたった3度ですが結構気になります。 ずれ自体はアライメント調整であわせるわけなんですけど、それよりもエボ10ではACD/AYCコンピュータが[16]のセンサーでハンドル舵角を見ているので、大きくずれた状態で走行を続けると意味不明なエラーが出てしまいます。 ちょっとしたずれは遊びとして許してくれると思いますがエラーの場合はディーラーの診断機でハンドルセンター設定を行わない限りエンジンチェックランプは消えないので、ハンドル交換はアライメント調整と診断機での調整がセットだと考えておくのがベター。 ぼくは自分でやりますが普通は無理です。 | 写真無し |