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カナードを作成するの巻

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 カナード(カナード翼)とは GT や S 耐マシンなどで見かけるバンパー脇にひょろ〜んとつくちいちゃいウイング状のもののことです。
 タイヤハウス内への走行風巻き込みを防止することで走行抵抗を減らすというすごい空力パーツらしく、結果インリフトを抑えまたブレーキ冷却にも一役買いそう、燃費もアップ!(想像)
 ということでそのカナードを作ってみました。
 ヒマな方以外は、今時汎用品もずいぶん安いのでそっちを選んだ方が良いかもしれません。
 なお今回車幅からはみ出さないよう作成しますがそれでも立派な突起物ですから公道での使用は控えた方がいいでしょう。

 まずは段ボール紙で型どりをします。
 見づらいですけど写真はいいあんばいに決めテープで貼り付けた型紙、いきなりそれらしくって製作欲が刺激されます。
 ポイントは手前からすくい上げるような湾曲(テキトウ)と、カナード後方延長上がフェンダアーチの上にくること(たぶん重要)。
 板状ではなくサイドを上に反らすなどして流速をもっと上げる工夫をしたいところですが、今回はいつものアルミ板で作成する予定なのでそんな加工は無理。
 2 枚翼にする方法もありますが大変そうなのでまずはこれで OK。


段ボール紙で型どり
 んでいきなり完成品です。
 間違えて写真は [1] と反対の左(助手席)側。
 使った素材は、0.8mm 厚のアルミ板です。
 この厚みじゃ強度に問題あるので、フチを折る、ステーの L 字部分に裏からもう一枚重ねるなどして補強しました。
 あと、飛び石などが想像されるのでずいぶん厚く塗装してます。
 イカニモな見た目がいやだったのでボディと同色。
 これならへっぽこな走りでも、ハデなカナードをつけてるよりは許してもらえそう。
 見ての通り、バンパーには 4 カ所で固定します。


カナード完成(左)
 ちょびっと知恵を使ったのは写真のステー部分。
 後述のナッターでネジ穴をバンパーにつくるんですがそいつの頭が 1mm ほど出っ張ってるので、裏の補強板部分との組み合わせでこれをよけるスペースをつくっています。
 またカナードとバンパーをできるだけ密着(負荷分散)、でもバンパーに傷つけたくないということでこの部分にコーキング剤を塗ってみたりして。


ステー部アップ
 今回一番金がかかったのがこのリベッターナッターの購入です、5,980 円なり。
 左下の細長い部分にネジが切ってあるその右の筒状のものを回し込みリベットの要領で打つことでネジ穴がつくられるという(初めて知った)便利な工具。
 当初は花形に開くリベットで止める予定だったんですが、容易に脱着ができるという便利さ(かっこよさ)をとってこれにしました。
 ちなみに頭の部分を変更することで M5 と M4 のネジ穴をつくれます、リベット打ちも OK。
 これでうちのハンドリベッターは 2 本になりました、そんなにいらぬ〜。

追加情報
 輸入工具屋のアストロには M6 のコマ(?)も打てるナッターがなんと 2,600 円でうっとりました(リベッター機能無し)。ほちいなあ。


リベッターナッター 5,980円
 こんなふうにネジ穴が作れます、べんり〜。
 コマ(?)はリベットと同じく種類によって打てる素材の厚みが異なりますので、バンパーには 2.5mm ぐらいまでいけるタイプのものをつかってください。
 一般的な 1.5mm までのものだとバンパー樹脂の間でコマが開いてしまいきっちりととめられません。

 カナード付けなくても遠目に見るとなんだかこれだけでほんとにレーシー! ...って思うぼくはへんたいか!?


ネジ穴 4 ツ
 カナードを取り付けるとこんな感じ。
 [1] の段ボール紙で作ったときの方がかっこよく見えるのはなぜ!?
 バンパー曲線になかなかピッタリとはくっつきませんがボルト止めすれば純正バンパーがゆがんで結構いいあんばいになります。
 強度はカナード・バンパーとも十分みたい、強く指で押してもどっちもほとんど変形しません。
 うまく写せなかったので載せてませんが、足を切らないようサイドに(余ってた)同色ドアモールを貼っときました。

 んで効果の方なんですが、、、正直よくわかりません。
 ハンドルの落ち着き感が上がったように思えなくもありませんが気のせいとも思えるレベル。
 まあそう悪くはなっていないでしょうからよしときときましょう。


完成
■ 追加

 前回 R33 では総アルミ板で製作しましたが結構めんどくさいので、今回の R34 では省力化のためコソチューン初登場素材「発泡塩ビ板」を使ってみました。
 300 x 200mm で 600 円ぐらい。
 今回のカナードサイズならこの板から 1 セット 2 枚分とれます。


発泡塩ビ板
 ダンボールで型取り。
 のっぺりした R33 バンパーとは異なりちょっとめんどくさいです。
 ブレーキ廃熱用の後部くぼみにかからないように気をつけてみました。


ダンボールで型取り
 型にあわせ発泡塩ビ板を切り出し、ドライヤーであぶりながらアールをつけます。
 P カッターではなく普通のカッターを使った方がキレイにカンタンに切れました。
 発泡塩ビ板はジョイフルホンダの資料によると 64℃ から軟化が始まるようなのでそう熱する必要はありません。
 またライターを使った簡易バーナーの熱でも大きく溶ける・燃えることはありませんでしたから直線的に熱すればフチを跳ね上げるような形状も比較的簡単につくれるかもしれません。


切り出した発泡塩ビ
 ステーをどうするかですが、やっぱりカンタンに市販品を加工使用することにしました。
 4 枚 70 円の T 字ステーを切って穴広げて色塗って終わり。
 とはいっても 6 つつくるのは結構面倒です。


加工ステー
 ステーを片側 3 つずつ発泡塩ビ板にリベットでとめます。
 [5] のようにバンパー側のナッターのコマはアタマが少し飛び出ますからそれを見越してちょびっとだけ内側にオフセットさせておくとバンパーとカナードがぴったりします、バンパーにこすれキズがつきますけど。
 あとリベットのシルバーが恥ずかしいのでタッチペンで黒く塗っときました。


カナード完成
 バンパーにナッターでコマを打って、ネジで留めて装着完了。
 発泡塩ビ板の当たっちゃう部分はカッターでカンタンに削れますから地道に形を整えてください。

 予想していたこととはいえ発泡塩ビ板カナードは結構柔らかく、指で押すと少しぐらぐらします。
 ステーを 4 つにしとくべきだったのか、もっと堅い板でつくるべきだったのか、補強板を付けるべきだったのか。
 まあおかげでスネがぶつかってもそう痛くないので、風圧で脱落することもなさそうなのでとりあえずこれで OK っちゅーことにしときます。


装着

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