[R34 / R33 スカイライン GT-R コソチューン] にもどる

コンデンサーチューンをするの巻

このページの内容は BNR34BCNR33 などで有効です。
 んもーうそくさすぎて鼻がへし折れるコンデンサーチューンをしてみました。
 というか大幅改良、実はすでにやってました。
 ホットイナズマと一緒の 470uF と 4,700uF の電解コンデンサーが 2 セットです。
 1 セットだけのものをいくつも作って友人らに配ったことがあるんですが、だいたいの人が効果を感じるのに、ぼくには全くわかりませんでした。

 ところでコンデンサーチューンってのは何かってことですが、プラグの点火時など大電力が必要なときバッテリーだけでなくコンデンサーからも給電して十分な爆発力で燃費アップ・パワーアップを狙うという、なんとも眉唾なチューンのことです。
 2 万円もするホットイナズマという燃費グッズの心臓部が電解コンデンサーたった 2 こだったことからこれの自作がブームになりました、ずいぶん前のことですけど。


初代
 ぼくだけ効果が感じられない理由を考えてみました。
  • 他のクルマは 4 気筒だけどスカイラインは 6 気筒だから 1 回転あたりの点火回数が 1.5 倍必要なため効果のでるエンジン回転数は 1/1.5 になり、4 気筒車で仮に 2,000rpm で最大効果が出てたとしたらそれはスカイラインでは 1,333rpm に相当する。そんな低回転は絶対使わないから効果が体感できない。
  • ECU のセッティングが行われているためノーマル車よりノリシロが少なく体感できるほどではない。
  • もともと効果なんか無く、皆が変化があったと思いこんでいるだけ。
 バッテリーに付けっぱなしになってた [1] の初代を外してみたんですがやっぱりなんにも変化を感じません。
 ってなことを掲示板に書いたら、TKX さんに、彼のスカイラインでは 10,000uF から 220uF まで様々な容量・個数のものをつけてて効果が出ているってことを教わりました。
 うむ〜やるしかっ!
 ってことでインターネット通販で買いましたよ、 47uF x 4, 100uF x 4, 220uF x 4, 470uF x 4, 1,000uF x 4, 2,200uF x 2, 4,700uF x 2, 10,000uF x 2。
 2,200uF 以降が 2 こずつなのはこの辺から単価が急に上がるから(笑)。
 それでも全部で 5,000 円弱(送料別)です、オモチャにしてはちょっと高かった。
 コンデンサーは一般的には使用電圧の 3 倍の許容電圧品にする必要があるようですがここもケチって全部 35V 用(14V の 2.5 倍)です。
 許容温度はスカイラインの場合リヤバッテリーなのであんまり気にしなくても良さそう、高温対応のものなら寿命も延びると思います。
 在庫の関係でぼくが買ったのは 10,000uF だけ 85℃ 品、あとは 105℃ 品。


5千円分のコンデンサー
 基板に付けてみました。
 意外ときれいに並んで嬉しいです。
 あとそんなに意味があるとは思えませんがヒューズホルダーも装着です、2A ぐらいつけとこうかのお。
 説明するまでもありませんが、電解コンデンサーの極性に注意して全部並列にくっつけて、それぞれの極をバッテリーのプラス・マイナスに接続するだけ。
 間違えると爆破するようなので注意してください。
 コンデンサーは寿命に近づくにつれキャパシタンスが小さくなり最後はオープンになります、ですから壊れてもバッテリーのプラス・マイナスはショートしません。


きれいに並んだよっ
 発泡ゴムシートを敷いた超軽量の専用エコケースに入れ準備完了。


超軽量ケースに(笑)
 本体は、トランクの内装をはぐった先にある、ハイキャス・パワステコントロールユニットの上にタイラップで固定しました。
 あとは赤・黒の線をバッテリーにつなげて終了。

 脱着を何度か繰り返しアクセル感を確認しました。
 なんとなくトルクアップしてるような気がしてなりません、いやほんとに(笑)。
 ぼくのクルマは 2,000rpm 以下じゃゴロゴロと音がしてあんまり加速しないんですが、流れに乗るだけなら 5 速 1,500rpm でもついていけるようになりました。
 負圧から正圧に入るあたりのもったり感も減ったような気がします、こりゃ感覚なので当てにならないかもですけど。
 効いてるんじゃないかしらん!

 よく言われることに「装着時にバッテリーを外すから ECU の学習が初期化されアクセル感に変化が起こっただけ」ってのがあげられますが、ぼくのクルマは V プロがついてるのでそういうことは(たぶん)ありませんし、念のため脱着テストはエンジンをかけたままの状態で行いました。
 ただコンデンサーてんこ盛り装着直後のタイミングでアイドリングも含めた全域でやたらガスが濃くなるという症状が起こったということを念のため報告しておきます。
 コンデンサーてんこ盛りを外してもそれはおさまらず、オイル交換 & V プロの調整をしてもらった帰りにはなおってたので、全然関係ない問題がたまたま装着のタイミングで起こっただけなのかもしれません。
 ちなみにそれからは全くノートラブルです。


装着
 最後に、結局は何の参考にもならない考察です。

 いろんな容量のコンデンサーを接続するのには意味があり、単なる足し算で考えてはいけないようです。

f=1/(2π√(LC))

 これは物理の時間に習った L (コイル) と C (コンデンサー)から共振周波数 f を求める式ですね、L が一定だとしたらコンデンサー容量 C が大きければ大きいほど f は小さくなります。
 6 気筒エンジンの回転数 M (rpm) は
M=fx60/6

ですから効果が欲しい M を C で決め、、、られそうですけど残念ながら L が不定。
 電解コンデンサーにはこの L 成分も多いらしく、これは容量や製造元(?)、もしかしたら f でも変化しちゃうかもしれません。
 単純に同じ容量のモノを作っても効果が違っちゃうヨカンです。
 それでもまあいいやと何となく納得できたところで追い打ちをかけるのは、本家ホットイナズマの中低回転タイプという製品には 470uF が、高回転タイプは 4,700uF のコンデンサーが使用されているということ。
 f の式からは逆の中身としか思えません。
 大きいコンデンサーは低周波に、小さいコンデンサーは高周波にキくという常識とは違うところの理論で製作されているようです。

 ね、結局何の参考にもならなかったでしょ。

写真無し

[R34 / R33 スカイライン GT-R コソチューン] にもどる