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スポーツ走行時などの水温対策にはラジエターをデカくする、泡取りタンクを使うなどパーツ交換・取り付けでかなり解決できますが(というかそうするしかないのですが)、そうやってデカいラジエターやインタークーラーを入れた空気のとおりが悪い車では真夏の渋滞や停車時にエアコンを使うとぐんぐん水温があがりおちおち涼んでもいられません。 エンジンオーバーホールでエンジンルームが空く機会に、なんとかならんもんかといろいろ(お金がかからないことを)やってみました。 もちろんここからの対策は涼む時だけでなくスポーツ走行時にも有効です。 ひょっとしたら単純に高効率の LLC に交換するだけで解決するかもしれませんが高価なのでこれは試していません。 ついでの時にやればラクだけどわざわざやるのはとても大変ってなことばかりになってしまっています、申し訳ない。
まずは根本的にラジエターから。 |
つぶれたフィン / 90度回転 | |||
基本的には別ページの [インタークーラーフィンを修正する] と全く同じで、切手用ピンセットや細いマイナスドライバーを駆使してフィンをたてていきます。 ただそのフィン間が狭いので難易度は若干高め。 |
ピンセットでつまみ伸ばす | |||
修正するとこんな感じ。 あんまりキレイじゃないですけどまあこんなもんかな。 細かいフィンが前後方向に何重にもなっているため、手前のフィンを整えようとピンセットなどを不用意につっこむと奥のフィンがつぶれちゃうことがあります。 そうなっちゃったら、マイナスドライバーをつっこんでつぶれたフィンの両サイドになんとか隙間をつくり、ピンセットでちょっとずつ引っ張り出すような感じでちまちまつまんでいると、うまくいけばそのうち修正できます。 |
汚いけど修正完了 | |||
このように本格的につぶれちゃったフィンも同じように修正できますがかなり面倒なので引っこ抜くことにします。 何万、何十万(もっとたくさん?)もあるフィンが数枚無くなったところでたぶん関係ありません、それよりちゃんと空気が抜けることの方がよっぽど重要ですたぶん。 |
本格的につぶれたフィン | |||
裏側にある無事なフィンまでつままないようにして、このつぶれた部分をラジオペンチなどで引っこ抜きます。 2,3 枚なら同時でも OK。 あんまり欲張ると裏側のフィンをつぶすので注意してください。 |
ラジオペンチで引っこ抜く | |||
引っこ抜くとこんな感じでした。 奥も若干つぶれてます。 |
引っこ抜かれた一層目 | |||
つぶれてた部分を修正して終わり。
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2層目を修正して完了 | |||
勝手に風が入ってこない低速走行時に重要なのはラジエター裏にくっついているシュラウドです。 こいつがラジエター全体の空気をファンで強制的に抜く補助をしていますので、高速走行オンリーのクルマ以外は外しちゃいけません。 で、ラジエターとシュラウドにある隙間を塞ぎ少しでも負圧を高めてもっと空気を抜いてもらおうと、上下にスポンジを貼ります。 左右はまあいいでしょう。 これは下側。 |
ラジエター下側 | |||
これは上側。 いいあんばいな厚さのスポンジがなかったのでまだ隙間がありますが、こっち側はクルマに装着された状態でもなんとでもなるのでまあとりあえずこんな感じで。 |
ラジエター上側 | |||
エンジン側(後ろ側)からエアコンコンデンサーを見たところ。 通常はこっち側にラジエターが入ります。 エアコンコンデンサーにも冷えてもらわにゃならんので、ラジエターとコンデンサーの隙間も埋めます。 スポンジがゆがんでるのは単に貼り方がへたくそなため。 上のスポンジは純正状態でもついてますが目が粗くまたカピカピになっていたので全部交換しました。 ただこれはエアコンを使わない、チンタラ走行時の水温にはよくないかもしれません。 まあぼくはエアコン重視ということで。 |
コンデンサー後ろ側 | |||
エンジンやタービン真横をコンデンサーから車内まで突っ切るエアコンのチューブは金属表面丸出しでほとんど遮熱されておらず、これはどう考えても冷却ロスになっています。 ということで(エンジンかタービン下ろした時じゃないとまずできませんが)これらのチューブに遮熱シートを巻き付けました。 裏面にテープがついたものを使うとラクチンです、その上からワイヤを巻くのを忘れずに。 写真は助手席側フェンダーが下、右が車内側の位置です。 エンジン載る前に撮影しとけばよかったんですが間に合いませんでした。 |
エアコンチューブを遮熱 | |||
これも取り付け前に撮影できれば良かったんですが間に合いませんでした。 タービンとフロントパイプをつなぐアウトレット(エクステンション)パイプにはサーモバンテージを巻きました。 写真は後ろ側のアウトレットを、下から。 これもタービンを下ろした時じゃないと残念ながらできません。 距離が短いので意味があるか分かりませんが、エンジンルームで発散する熱を少しでも減らす努力です。 |
アウトレットにも |