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エンジンルームは予想以上に高温になりまたエンジン類は予想以上に振動していますので、使用するケーブル、配線方法によっては重大な事故が起こる場合があります。 アースを強化することでセンサーやコンピュータへのノイズが大きくなり誤作動が起きる場合があります。特に高回転ではノイズによる悪影響がかなり大きいという報告もあります。 実際にアーシングをする場合はこれらをふまえた上で注意深く行ってください。 | ||||||
バッテリーのマイナス端子からボディを通してエンジンなど各装置につながるアースを強化することで燃費向上、トルクアップが期待できる(らしい)アーシングを行いました。 ほんとは 1 個所ずつアースの増強を行い効果を確かめていくのが正しいところですが、面倒なので設置場所の決定は効果の想像だけで行いました。 とはいえこれは一度つけたものを全部最初からやり直した 2 代目なので少しはノウハウがあります、たぶん(^^;)。 R33, R34 の 2 ドアスカイラインはバッテリーが後ろにありエンジンルームまでアースのラインを引くのが大変ですので、これが面倒な方はトランク内でたくさんアースをボディーに落とすだけでも純正状態よりは改善されるでしょうからそれでもかまいません。 今回はトランクからエンジンルームまでラインを引きました。 1 つしかないバッテリー端子に増設ラインをいくつもつけるのには無理があるので、ホームセンターのアーシングコーナで購入したセイワ製ターミナル (400 円弱) をバッテリー端子ではさみここからアーシングを施します。 ジョイフルには置いていませんでしたが金メッキタイプ (900 円弱) も存在しました。 スピリットファイヤー製など 1 つ数千円もするものもありますがその辺は趣味でどうぞ。 |
ここにアースラインを接続 | |||
バッテリーからエンジンルームまでは、同じくアーシングコーナで買ったセイワ製 20sq. (スケア / square で 断面積のことっぽい。mm^2 とたぶん同じ) のケーブルを使いました。 太い線が少ない数で束ねられているものより写真のように細い線がたくさん束ねられたケーブルの方がアーシングに適しているそうで、このタイプ・この太さで 580 円 /m は安い。 前から後ろまでは 7m ぐらいあれば足ります。 ココのラインは一番重要なのでいいケーブルを使いたい(ような気がする)。 そのケーブルを端子に圧着します。 高価ですが専用の工具を使ってください、ってぼくは使ってないんですけどね。 端子の圧着に関する知識はないのでこのへんは曖昧にしときます(^^;)。 圧着部にさらにハンダ付けしている人を見かけますが、トランク内ならまだしもエンジンルーム内では場所や状況によっては溶け出しますので絶対やめましょう。 専用工具での圧着が一番です、使ってないですけど(←くどい)。 端子の番号の見方は、"14-6" なら 14sq. のケーブルがくっつき M6 の穴があいている、ってな感じだと思います。 エンジンルームで普通使っているボルトは M6、[1] のセイワ製ターミナルは M8。 |
端子を圧着 | |||
話の順序がヘンですが、バッテリーの純正マイナスってどこにつながっているかというと、写真のようにそれほど太くない黒いケーブル 1 本でボディーにつながってるだけなんです。 うーんいかにも心許ない。 ということでボディアースの補強としてここに並行増設したところ。 実はここへのアクセスが意外と大変で、トランク内バッテリー側の内装をはがし、結構な本数のボルト・ナットでとまっている補強板をとりはずし、ようやく登場です。 ちなみに内装どめのクリップを取り付ける時は、芯を抜いて外側部分だけ内装にはめ、後から芯を入れるのがラクチンみたい。 割っちゃったら日産で買ってください、1 こ 100 円ぐらい。 なおここでの増設が面倒な方は、比較的簡単に脱着できるリヤタワーバーなんかのナットに友締めでもいいかも。 補強パーツになんかくっつけるのはイヤですけど。 |
トランク内純正アースを強化 | |||
バッテリーのマイナス端子はこんな感じになりました。 ガムテープがあちこち貼ってあるのは気にしないでください。 端子には [3] とエンジンルームから来たアースが接続されています。 右の細い黒いのはナイショのアースなのでこれまた気にしないでください。 |
バッテリー端子部分 | |||
ケーブルはエンジンルームから運転席側フェンダ内を通り、フロアマット下(ドア部のパネルを力で引っぺがすとフロアマットをめくることができます)、リヤシート裏(リヤシートの取り外し方はこちら)を抜けトランクまでたどり着きます。 難しいのが最初のエンジンルームから車内に入る部分で、まず運転席足下左のプラスチックナットを 1 つぬき写真のフタを外します。 割らないよう写真左方向に引っ張ってください。 施工後撮影のためここからの重要な部分の写真がないんですが、右前をジャッキアップしてタイヤを外し、フロント後ろ側のインナーフェンダーを外してケーブルのたばが車内から出てくる部分を見つけます。 そこはゴムのフタみたいなので車内と仕切られているのでカッターで切り込みを入れ、ケーブルをつっこみぐりぐりしてると先に外した写真の奥からケーブルが顔を出してくるはず。 あとはそれをいいあんばいだけ延々引っ張り、先のルートでトランクまで通します。 エンジン側はブレーキマスターバッグ横の穴から抜き出せばいいでしょう。 バルクヘッドの助手席側にある穴から通すルートの方がラクチンという話も聞きますが、トライしたことがないのでよくわかりません。 |
ここの裏からケーブルが出る | |||
忘れてましたが、使っている工具はこれ。 右はケーブルを切るためによくわからず購入したはさみで、後にボルトカッターと判明。 金切りばさみじゃケーブルはなかなか切れませんでした。 左は友人に借りた圧着工具。 14sq. までなので上記では使用できず、以降の項目で利用。 |
工具 | |||
どうやってアーシングケーブルを広げていくかが悩みどころです。 ボディに使える穴が残ってないので、エンジンを中心にアーシングをしようと決め、そのように配線することにしました。 このへんは人それぞれだと思います。 上記でも使ったセイワ製ターミナルを、エンジンをつる時に使う前側のステー(?)につけます。 ここで見えている配線は、トランクのバッテリー、エンジンブロック、エンジンヘッド、オルタネーター(発電機)、サージタンク、ボディ前で、重要そうなトコのみ 20sq. を使い、その他は工具を借りた友人にもらった 14sq. のケーブルを使用することにしました。 この使い分けは単に金銭的な問題。 エンジンはかなり動きますので、それを見越した余裕のある配線が必要です。 |
ここからアーシングを広げる | |||
街乗りチンタラ走行時に一番効くと感じたのはオルタネーター(発電機)です。 丸でかこったケースをとめるボルトに友締め、サイズは 8mm。 工具がなかなか入りませんがウマいことやってください、ケーブルは絶対ベルトに巻き込まれないような取り回しで。 なお丸より左上の出っ張ったボルトにナットを挟む、ってのは、ネジ山が削られているため不可能でした。 ここはベルトを引っ張ってる場所なので外さないように。 |
オルタネーター | |||
次は、なぜか効果があるといわれるサージタンク。 スロットルのところで共締めし、このあたりの稼働(アクセルワイヤー)に影響がないよう配線します。 なおここは引っかかると加減速できなくなるかなり危険な箇所です、一度ほかのコソチューンステーが外れて引っかかりアクセル抜いてもべた踏み状態のままになりえらくびっくらこいたことがありました。 そういうときはすぐエンジン切りましょう。 |
サージタンク | |||
このクルマには点火強化パーツの TwinPower がついているので、[9] のサージタンクから伸ばしたケーブルをこいつのアースとボディーに接続。
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HKS TwinPower | |||
エンジンブロックへのアーシングポイントが難しいのですが、サージタンク裏にエンジンマウントが見え、なんとか手が入りそうだったのでので、ここにくっつけます。写真の黄色いオイルレベルゲージを参考に探してみてください。 ブロックをとめているナットが外せるとよさそうですがまず無理なので、ちょびっと出た部分にもう 1 こナットを入れてはさむことにします。使うのは M10 ですがピッチが通常の 1.5 ではなく 1.25 なので注意、 工具がなかなか入りませんがまあなんとか頑張って。 |
エンジンブロック付近 | |||
ボディー前側のラジエターサポートにも引っ張ってみました。 このクルマはキセノンなのであんまり関係ありませんが、ハロゲンではライトの光量アップが感じられると思います(たぶん)。 ファンに引っかけないよう吸気側パイプの裏から遠回りして配線します。 また取り付け方によってはボンネットつっかえ棒がうまく収納(?)できなくなる場合があるので注意。 |
フロント周り | |||
アヤシい情報ではインタークーラーへのアーシングも効果アリとのことなので、これを吊している部分のボルトにもくっつけてみました。 ボルトを再度入れるのがかなり大変、グリルを外して作業する必要があるかもしれません。 [12] はこれの"ついで"だったんですねぇ実は。 |
インタークーラー | |||
たぶん一番のキモだと思われるエンジンヘッドアーシング。 プラグにはバッテリー電圧を数千倍した何万ボルトもの電圧がかかっていますのでベースを安定させることは極めて重要(な気がする)。 [7] から引いてきたケーブルをエンジン後ろ側からセイワ製ターミナルに接続、ターミナル自身はカムカバーのボルト穴に固定します。 なおこのクルマは真ん中のプラグカバーを(なんとなく)外しているのでこのような配線になりますが、カバー付きの純正状態ではパワトラ(真ん中上の銀のやつ)に共締めでもいいかもしれません、未確認。 |
ヘッドアーシング | |||
[14] まで引っ張ってきたアースを、ヘッド前後の計 2 個所に接続しました。 これは前側。 |
ヘッド部 前側 | |||
かなり見づらいですが、こっちはヘッド後側。 端子が入れづらいのでもう 1 つ後側にしとけばよかったと後悔、そうするとなんとなくバランスを取って [15] は一番前のボルトかな。 |
ヘッド部 後側 | |||
[14] で書いた数千倍に高圧させる機械が(たぶん)このパワトラなので、こいつにもちゃんとアーシング。 入力で 0.1 ボルトの電位差があったら、仮に 1,000 倍としても出力では 100 ボルトの差になるので(たぶん)重要。 |
ヘッド部 後側 | |||
これでひとまず完成ですが、かけた費用の割にはまあまあなパワーアップを感じられることと思います。 今までと同じように走っていればアクセルの踏み込みが少ない分燃費も上がっているはず。 あとアーシングネタとしては、純正状態でついているボディーから前側のエキマニへのアーシングを後側にもつけ強化する、タービンアーシングをする、マニュアルトランスミッションアーシングをする、マフラーなどの排気系アーシングをする、など効果があるんだかないんだかわかんないのが実は残ってたりします。 この中でタービンアーシングは以前やってたんですがはとんど効果が分からなかったのでたぶんもうやらない。 | 写真なし | |||
■ 追加
ウォータポンプでブン回されまたラジエターの細い配管にぎゅうぎゅう押し込まれる冷却水(LLC)も帯電し抵抗になっているらしいので、これはさすがにうそくさいとも思いつつも対策してみました。
んで効果ですが全く体感できません、気になってる部分が解消できただけ。 |
ラジエターアーシング |
最近のクルマではトランスミッションもアースされているということなのでまねしてみました。 このクルマは純正プル式クラッチをプッシュに変更してありもともとのクラッチマスターシリンダーがあった場所にネジ山が残っていたのでそこを使いました。 この場合フロント側ドライブシャフトに絡まないよう注意。 ちなみに左端に見えるのがプッシュ式の位置に変更されたクラッチマスターシリンダーです。
[点火プラグアーシングをする] と同じ頃にやったのでどっちの効果か判断しづらいんですが、これたぶん効いてます。 |
トランスミッション | |||
[2] のついでにバルクヘッドへもつなげてみました。 運転席側にあるブレーキのマスターバック上あたりのネジに接続。 一般的にはカーステレオの音がよくなるなどの効果があるようですがなんにも体感できませんでした。 全く期待してなかったポイントなのでどうでもいいです(なげやり)。 |
バルクヘッド | |||
■ 追加
ちょーひさびさにアーシング追加、今回はマフラーです。
んで効果ですが、、、少しだけですけどなんかコモリ音が減ってなんか音の質がマイルドになったような気がします。 |
マフラー |