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インタークーラースプレーを取り付けるの巻
旧タイトル:水噴射装置を取り付ける

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 吸気温度が下がればパワーは上がるっちゅーわけでランサーエボリューションやインプレッサのようなインタークーラースプレーをつくってみました。
 インタークーラー後ろにあるラジエターもついでに冷えちゃいます。

 まずはノズルをどうするかですが、ふつーのウインドウウォッシャー用や市販の拡散タイプなど使ってみましたがやっぱり一番は専用品でした。がくっ。
 写真左がインプレッサ用で 1 こ 800 円ぐらい、右がランサー用で 1 こ 2,500 円ぐらい。
 あーちゃんと価格聞いとくべきだったー、2 こずつ買っちゃったですよ(涙)。
 激高なランサー用は使用するホース径が 10mm ぐらいと極太でまた取り付け部の加工もかなりめんどくさそう。
 ということでふつーの 5mm ホースが使えノズル自体にロックもあるインプレッサ用を使うことにしました。


インプとエボのノズル
 いきなり完成写真。

 バンパーにつけたノズルからこんなふうに水が噴射されてダラ〜っとインタークーラーにしたたれこれの気化熱で吸入空気が冷えるって感じ。
 まあ走行中はこんなに拡散しないでしょうけど。


こんなふうになる
 ノズル部分のアップ。
 100 度ぐらいに広がってます。


ノズルのアップ
 R33 でつくったときはこんな感じでした。
 同じノズルを使ってるんですが [2] の R34 より拡散してるように見えるのは、、、ポンプや配管の違いでしょうたぶん。
 ぶた鼻のため真ん中の方にしかつけられませんでした。

 ちなみに一番最初はリップに [こんなふうに] ウインドウウォッシャー用高拡散ノズルをつけてたんですが風圧に負けてほとんど役に立ちませんでした。


R33の時はなぜか高拡散
 さて実際の取り付け。

 ちょーめんどくさいんですがまずはバンパーを外してください。
 んでなるだけインタークーラーから離れる前方にノズルが付くような位置にドリルで穴をあけヤスリで成形します。
 歯が滑っちゃったときのために念のためテープで保護しときましょう。
 そうそうインプレッサ用インタークーラースプレーノズルに付いているキズ防止用ゴムは捨ててください、じゃないと厚いバンパーにロックしません。


ノズル装着
 R33 にはありませんが R34 はレインフォースとバンパーの間に発泡スチロールの振動止めが入っててこのままではノズルとホースが通りませんからいいあんばいに経路をカットします。
 色がトんでしまい写真はそーとー見づらいんですがまあこんな感じってことで。

 んでノズルに 5mm の折れにくいホースをつけてエンジンルーム内まで引っ張っておき、ホースが折れ曲がってないことを確認しながらバンパー再装着。
 今後のバンパー脱着を考えここはジョイントを使いますから長いホースは不要です。


発泡スチロールを加工
 次は車内のタンクから前までホースを通す作業。

 まあ好きなようにすればいいんですが、R33 ではエンジンルーム内を通したので今回はスマートにフェンダー内にいれることにしました。
 写真は運転席側の前インナーフェンダーをめくったバンパー・フェンダー内。
 ここの穴に入れるか、ホースが折れちゃいそうならその前のフェンダーすき間を通します。


右フェンダー内[前]
 こっちは後インナーフェンダーを外したところにある車内とつながる穴。
 ここに入れたものは運転席足下の右上あたりからにょろんとでてきます。


右フェンダー内[後]
 運転席足下から出たホースはカーペット裏のフロア端を通します。
 今回は後部座席足下にタンクを置くつもりですからホース端はトランクオープナーの穴から出しましたが、トランクに設置する場合はリヤシートを外してずっと後ろまで通してください。
 助手席側まで届くよう長めにしておきました。

 ホントはトランク左に置くつもりでホースを予め通しておいたんですが簡単にタンクが設置できる場所・方法が見つからず泣く泣く車内に変更しました。


カーペットの下に
 先にも書いたとおり車内を通したホースとノズルにつながるホースはバンパー脱着を考え継ぎ手で接続でします。
 エアツール用の三つ叉を使い 1 本の水ラインを 2 ノズルに分岐しました。
 なおボンネット裏で使われているウインドウウォッシャー用の三つ叉を使う方が安くて軽くてサビの心配なしです(買っておいたやつを無くしてしまった、、、)。

 「ところで水ラインは 2 本敷設したんじゃないの!?」とお思いの方、スルドい。
 こうなっちゃった理由は後述します。


ジョイントで分岐
 さてさて次は水タンクの作成。

 欲しいのはポンプだけですが廃車からウォッシャータンク一式を頂戴してきました。
 ちなみに新品で買うとひじょーに高いので中古品を使うことをおすすめします。


ウォッシャータンク一式
 タンクから外してきれいに洗ったのがこれ。
 ポンプとゴムシール x 2 、右のは水位センサーです。
 センサーは、水位が下がると磁石内蔵フロートも下がり、この磁力で中の接点を引っ張りスイッチをオフにするという仕組み。
 これ使う気まんまんだったんですが埋め込みがめんどくさくって結局使ってません、無駄な解説でした。


ポンプとセンサー
 んでまたいきなりの完成品。
 キャンプ用飲料水タンクを使い容量 10 リットル、ツインポンプです。
 すごーい。
 なおこれは R33 で作成したときに撮影したもので後ろの項のとはホース類がちょびっと異なってますから注意。
 ちなみに初代は [こんなの]
 実はトランクに入れるつもりで背が低い [参代目] もつくったんですが先の通り固定ができずキャンセル。。。


弐代目水タンク
 弐代目の説明。
 そーとーめんどくさいので細かいことを気にしない方は [参代目] のようにタンクにポンプ直づけがいいでしょう。

 タンクにポンプを直接取り付けただけでは水量が少ないときに揺れで吐出が安定しません。
 安定しなくたっていいんですけどそういうとこは気になるタイプなので、ハンダ付けができるステンレス板で箱をつくりタンク下に「別タンク」としてくっつけることにしました。
 両側にポンプが刺さるゴムシールを入れてあります。
 この時点で水漏れは見あたらなかったんですが念のため裏側からシール剤をべったり塗っておきました。
 右隅のへんな出っ張りは最初はここにポンプをつける予定だったけど高さが足りず泣く泣く埋めたもの。


ポンプ取り付け部
 この箱とタンクを裏板ではさんでリベットで固定。
 箱がハジっこによってるのは先の水位センサーを向こう側に取り付ける予定だったから(過去形)。


合体
 ポリにも使えるシール剤をべっちゃり塗って、ポンプも装着。
 これだと倒れちゃうしかっこわるいので [13] のようにアルミで目隠しをかねた土台をつくり大容量水タンク・ポンプ完成!

 できあがった後に気づいたんですがめんどくさいステン箱なんか作らず [11] の中古ウォッシャータンクをカットして水タンクに合体するだけでよかったんではないかと...。
 水位センサーもそのまま使えたのに。
 がっくし。


ポンプ装着
 タンクを後部座席足下に固定するため、リヤシート座面を外し([リヤシートを取り外す]参照)シートベルト付け根の穴に荷物縛り用のヒモを通し、座面下から出しときました。
 写真は助手席のうしろ側。


シートベルトにヒモを通す1
 重量配分を考えると重い水タンクは左側に付けるべきだと思いますが都合でそうもいかない場合があるでしょうから運転席側にも念のため同じように固定用ヒモを付けておきました。
 こっちには四点シートベルト用のアイボルトをつけているので通すのはカンタン。


シートベルトにヒモを通す2
 固定するとこんな感じ。
 ぎゅーぎゅーに締めておけばそーとー激しい運転でも転がりません。


後ろにタンク固定
 タンクのホースと車内のホースは脱着できないと水補充が大変です。
 簡単・確実にできるものを探してようやく見つけたのが、またまたエアー用パーツのワンタッチ継ぎ手。
 水を通せるとは書いてありませんでしたが今のところばっちり OK、漏れもありません。
 今さら遅い注意ですがホース外径はこれに合わせておく必要があります。

 強く引っ張るとやっぱり抜けちゃうので念のため [マジックベルト] という両面マジックテープのヒモでホースをタンク持ち手に固定しときます。


ワンタッチ継ぎ手
 さて最後のスイッチが、、、実はちょっとコソくありません。
 パネルのスイッチが [自動]で 5,500rpm 以上の時にリレーを通した電気がポンプを駆動するってことになってるんですが、このエンジン回転のスイッチングに金プロの出力を使ってるんです(過給圧で制御できればよかったんですがぼくのでは設定できませんでした)。
 昔は [ハンドルにプッシュボタンを取り付ける] のように手動動作してたんですががんばって走ってるときには押すのを忘れちゃうんですよね。
 だからといって出しっぱなしだとすぐ水が無くなっちゃうし、そもそも出しっぱなし用のスイッチを入れるのも忘れちゃう。
 ということでここんとこは社外のスイッチング装置、例えば トラストのマルチスイッチングシステム を買うか、やっぱり手動にするか、なんとか工夫してください。

 んで [10] の、水ラインは 2 本敷設してあるのに 1 本だけしか使ってない理由ですけどとっても単純、水が出過ぎるから。
 最初は 1 ノズル 1 ポンプ 1 ラインのつもりだったんですがこれだと 3,4 分の連続噴射で 10 リットル出し切っちゃうんです。
 急遽変更した 2 ノズル 1 ポンプ 1 ライン は連続噴射の測定はしてませんがミニサーキットで使ったところ 20 分枠の走行で 5 リットル弱の使用でした。
 うーんなかなかいい感じ。

 余った 1 ラインは真夏の遠征でどうしてもエアコンかけて仮眠しなきゃならん時に 1 分間に 5 秒といったタイマー制御での噴射でエアコンコンデンサーにかけるって使い方にするつもり。
 パソコンで書き換えられるタイマー装置は準備済みなんですがまあこれは来年暑くなってから考えます。

追加
 制御には HKSのファンコントローラー も有効のようです(情報提供:曽我さん)。以下は一緒に教えていただいた説明書記載の制御機能で、回転数制御はありませんが後述[29]の間欠回路を含んでるのは便利。
■ スプレー噴射パターン
1. 噴射:1.0秒, 停止:0.5秒, 噴射回数設定範囲:1〜20回
2. 噴射:1.5秒, 停止:1.0秒, 噴射回数設定範囲:1〜20回
3. 噴射:1.5秒, 停止:1.5秒, 噴射回数設定範囲:1〜20回
4. 噴射・停止時間設定範囲:0〜10秒, 噴射回数設定範囲:1〜20回
5. オートモード時のマニュアル噴射(スイッチを離してからの噴射時間設定範囲:0〜10秒)
■スプレー作動条件
1. 設定した水温
2. 設定した車速
3. 停車時噴射するかの選択

 またクスコ、Pivotからもそのものずばりなウォータースプレーコントローラーが出ているようです。


スイッチ
 スプレーは他の熱交換器に吹いてももちろんかなりの効果を発揮します。
 これは R33 の時につけたオイルクーラー(& ラジエター)用のウォータースプレー、加工した農薬散布用ポンプのノズル をインタークーラーに貼り付けてます。
 真夏の連続周回でも、タンクに水がある間は油温・水温とも全く問題なしでした。
 なお熱対策をばっちりした R34 では不要なのでつけてません。


オイルクーラーに噴射
追加

 事故でバンパー交換をしなきゃならなくなったので不良在庫(?)となっていた [1] のランサー用ノズルでつくりなおしてみました。
 多パーツで構成されるノズル部分を組み立てると写真の通り。
 直前まではふつーのウインドウォッシャーみたいに 5mm(?) のホースで来てるのに突如 10mm にふくれて、まるでツチノコみたい。
 なんでこんなカタチになってるかはナゾです。
 固定クリップでワンタッチ取り付け。

 以下はショップから部品屋に何度も問い合わせてもらって購入した部品リスト。
 数年前に [1] で購入したノズルが当時最新のエボ 7 MR 用だったので他パーツもそれにあわせてます。
 なおこのノズル、ジョイントとスプレーの角度がヘンなので、7 MR でバンパー上に 2 つ、下に 1 つついているらしいそれぞれで別形状になってるのかもしれません。
 未確認。
 エボの実車も資料もないからじぇんじぇんわかんないのよもぅぷんぷん。

スプレーノズルMR968107 x 2 (1 つ 2,500 えん!!)
固定クリップMR388465 x 2
スプレーホースジョイントMR968109 x 2
スプレーホース MR968108 x 2
クリップ(リング)MB880022 x 4 (なくてもいいみたい)
三つ叉ジョイントMB084419 x 1
ワンウェイバルブMB171570 x 1

 ホースは含まれてませんのでホームセンターなんかで買ってください。


エボノズル一式
 バンパー前方に 20mm ぐらいの、ノズルをハメるにはちょっとキビしいちいちゃめの穴を開けて、無理矢理押し込んで、裏からクリップで固定します。
 ややこしいノズル裏の形状にいちいちカットしてもいいですがぼくはまあテキトーで。
 先ほど言ったようにホースの取り出しがへんちくりんで前方に角度がつくので(説明しづらいので各種写真で察してねん)、取り付け位置は結構びみょーです。
 これはナンバープレート脇の右側ね。
 もうちょっと後ろ(写真手前)にしときゃよかったかも。
 んでもそうするとレインフォースに当たるし、やっぱびみょー。


特に右は角度がチビしい
 三つ叉、ワンウェイバルブもつけて、バンパー部分はカンリョー。
 [10] のように水パイプがすでに運転席側から通されてて今回のノズルと繋がる向きが逆なので、なーんかイヤですがグリル上を通して反対側までまわします。

 そうそうワンウェイバルブですが、順方向にプゥーって吹いてもほとんどバルブが開かないぐらい中のバネが強い!
 そーとー負荷なので無くてもいいんですが、これをつけると水噴射を停止したとき弁になって重力でぽたぽたといつまでも水が垂れることが無くなるので、どっちかっちゅーとつけといた方がいいかもね。


噴射部完成
 R34 では衝撃吸収のためバンパーとレインフォースの間にエネルギーアブソーバーという名の発泡スチロールが入ってて系のジャマなのでそいつを大胆カットし、ノズルとチューブが通る場所を空けます。
 写真は白トビしててあんまりわかりませんが、バンパー裏にあてがいながら何度もチェックしてください。
 なお R33 にはエネルギーアブソーバーは無いのでチューブのルートによってはレインフォースをカットしないといけないかもしれません。


チューブの逃げを確保
 さてワクワク噴射。
 、、、あれぇ? ほんとにこんなんでいいの??
 そうとうナナメ下に発射してて、インタークーラー下部にしか水があたってません。
 ウムムム、ソウゾウトゼンゼンチガイマス。
 もちろん実践では走行状態で噴射するので風圧で曲げられ上側も冷やされるんでしょうが、なんかアヤシゲ。
 ノズル間違えた??

 走行中の動画撮影を予定してるので効果はそんときまで、お・あ・ず・け(はあと)。


下の方ばっか冷却?
追加

 走行中はどんなもんか動画撮ってきました。
 けっこうやっつけな感じで USB カメラをガムテープ止めしノートパソコンでキャプチャー。
 右の画像をクリックすると 2.7MB(21 秒) の走行音付き動画が再生されるので周囲に注意してねん。
 動画は街中走行で 30km/h 程度から 60km/h プラスまで加速、その後減速ってな感じです。
 ポイントはスプレーが風圧で曲がること、15 秒あたりからの減速時に見られるフィンの濡れ変化ですかね。
 サーキット走行時にはこの 2,3 倍の速度(風圧)があるわけですから意外と広範囲に噴射されるのかも。
 また連続動作じゃなくって噴射・休止を繰り返せばさらに全体的に噴射されるのかも。
 こう見ると水平噴射のインプレッサ用ノズルより使えるカンジ。


走行動画 2.7MB(音量注意)
また追加

 ずっと気になってた間欠噴射だとどうなるかをチェック。
 エーモンのフラッシュサーキットを使うと簡単だなあとは前から思ってたんですが2,500えんもするのでなかなか決心がつかずにいましたが、近所のカー用品店が改装のため全品3割引だったため満を持して(?)購入。
 オン・オフをそれぞれ指定した0.3/0.5/1.0秒繰り返し続けるので、これをリレーの前に入れます。


フラッシュサーキット
 まず停車状態で、イメージでは一番よさげな ON 0.5秒/OFF 0.3秒 を試したんですが、水圧のチャージ(?)が間に合わず噴射というよりノズルからじょぼじょぼ出てるだけな感じだったのでパスし、ON 1秒/OFF 0.3秒 に設定しました。
 もっと細かく設定したい場合は秋月電子の 簡易タイマー開発スターターキット とかがいいでしょうね(持ってるんですが使ったことないです ^^;)。

 んで [28] のようにまた撮影。
 30km/hから80km/hぐらいまで加速、その後減速って感じ。
 噴射の前後、特にOFFの時にインタークーラー上方の方にもかかってるようなフンイキですが、そのたびノズルから水滴がぽちゃぽちゃ落ちるのがちょっといただけません。
 なんかびみょーですが、とりあえずこれでいきます。


走行動画2 3MB(音量注意)

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